松園別館 音声ガイド

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1. 松園の歷史的背景

01松園の歷史的背景
 

西暦1942-1943年間、ちょうど第二次世界大戦末期、台湾は日本の植民地でした。日本軍は花蓮に軍事指揮センターの設立を決定しました。当時は「兵事部」といいました。それが現在の松園別館です。

日本人はなぜここを選んだのでしょうか?それは、このような坂の上の建築物は、制高点としての地理的優位を擁するからです。視野が良好で、眼前の太平洋上の軍艦を監督することができるばかりか、付近の南空港における飛行機の離着陸を把握できます。これに加え、空いっぱいに茂る松の枝葉が、この灰色の建物をしっかり隠してくれるため、軍事基地として適していたのです。

第二次大戦終了後、日本軍は台湾から撤退し、この地は、国民政府軍隊が管理を引き継ぐことになりました。1947年、陸軍総部が引き継ぎ、一度は、米軍顧問団の軍官休養レジャーセンターとなりました。台湾と米国との国交断絶後は、行政院退輔会の管理下に入り今に至っています。当時は、この土地を財団に売却しホテルを建設するとの情報も何度か流れましたが、幸いなことに、民間から反対運動が起こり、この美しい場所が残されることになったのです。2000年、花蓮県政府はこの地を「歷史風貌園区」に指定しました。2002年修復作業を開始し、2004年11月16日正式な公開が始まりました。こうして花蓮における重要な歷史及び人文空間が誕生したのです。

 

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