このトンネル式の建築は、かつては軍の階級が比較的低い兵士の宿舍でした。彼らの多くは炊飯、洗濯などの雑務に当たりました。けれども、かつて慰安婦がここに居住したともいわれています。改修過程では動線のスムーズさに考慮し、もともとの壁面部分を撤去し、裏庭の老松を直接見られるようにしました。屋根の木骨組も全体をむき出しにする方法が取られ、日本式建築の施工法を窺うことができます。また、もともとの梁もそのまま残し、補強を施しています。そのため、２本の柱間の幅から、約3坪ほどの当時の宿舍の空間を忍ぶことができます。全体では前後の2部屋だけを残しています。それは現在の男子トイレの位置と松園餐坊の廚房です。
改修完了後、現在の松園餐坊となり、松園独自の飲料及び料理を提供する他、
各種点心もメニューに上ります。週末には、音楽や歌のライブもあり、一面の緑の自然を眼前に、非常に心地よい食事環境となっています。